2007年02月12日

中学受験者数

2007/02/12  産経新聞 
大手進学塾「日能研」(横浜市)は、首都圏で今春に中学受験する児童が約5万8000人(前年比5000人増)となり、受験率は18・9%(0・9ポイント増)に達するというデータを算出した。

日曜教室で知られる「四谷大塚」(東京都中野区)は受験者数を約5万2000人(約5000人増)、受験率を16・9%(0・9ポイント増)と予測する。受験者数は5年連続、受験率は8年連続で上がり続けており、今や受験率は20年前の倍に達している。

独自推計のため両塾の数値は異なるが、受験者数、受験率とも過去最多である点は一致する。小学6年生の5人に1人から6人に1人が中学受験する計算になる。

都心部ではさらにヒートアップ。「シロガネーゼ」が住む高級住宅街として有名な東京都港区の白金地区では「5人に4人が受験する」学校も出ている。

公立一貫20倍
中学受験が過熱する背景について、森上教育研究所の森上展安社長は「ゆとり教育導入の影響が強い」と指摘。(1)公立校進学への不安(2)景気の回復(3)郊外部における大手進学塾の増加−の3点を挙げる。さらに「ここ数年、公立の中高一貫校の開学が相次いでいる。学費が高い私立ではなく公立を受験する層も目立ち始めている」と付け加える。

今春、併設中学が新設されるさいたま市立浦和(定員80人)は1993人、千葉市立稲毛(同)は1622人の受験者を集め、受験倍率20倍超の人気となっている。

四谷大塚の岩崎隆義中学情報部課長は「何と言っても、ゆとり教育の導入に尽きる。教科書は薄く、宿題も少なくなった。保護者の間では学力不安への自衛意識が高まっている」と指摘する。一方、日能研の井上修進学情報室長は「ゆとり教育以前から、私立が良いという考え方が定着している。私学は大学への進学実績だけではなく特色がある」とみる。

4教科が定着
高校の定員を減らし、その分中学の定員を増やす中高一貫校も相次いでいる。豊島岡女子学園(東京都豊島区)では今春、高校の定員を1クラス分減らし、中学の定員を同じ分増やした。浦和明の星女子(さいたま市)は、中学入学1期生の高校進学に合わせて、昨春から高校の募集を停止した。

2教科型入試よりも幅広い学力を計れるとして、4教科型にシフトする傾向も強まっている。安倍晋三首相が卒業した成蹊学園(東京都武蔵野市)は今年から4教科型に完全移行した。2教科型は影を潜めているようだ。

一人あたりの受験校数は年々増加。「何としても国立・私立に入れたい」と考える保護者が増えている上に、同一校を何回も受けられる入試方式が広がりを見せ、四谷大塚の今春の予測では平均6・09校となっている。
posted by 受験オタク at 14:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 中学受験事情
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