2006年10月17日

【中学受験ニュース】小学生は応用力に課題

毎日新聞に計算力調査の結果として「小学生は応用力に課題」という記事が掲載されました。



「6リットルは□リットルの1.2倍。□を求める数式は?」との問いに、
「6÷1.2」を選んだのは小学5年生で半数だけ――。


だったそうです。

こうした記事を見ると、「ゆとり教育の弊害」とか「学校力の低下」などとすぐに考えてしまいます。

また、「計算はできるんだけど、やっぱり応用がね」と感じる方もいる。

先日、ある家庭で子供(小学校5年)の勉強を見ていたら、その子供は、学校の宿題プリントをやっていました。

「どれどれ・・」と見てみると、プリントは小数点の割り算の文章題。

その問題を子供は、ものすごいスピードで解いていくんですね。それはそれは驚くべきスピードで・・・

ビックリしたのは、この子は「文章題なのに、まったく文章を読んでいなかったこと!!

「えっ、文章読まなくてもできるの?」と小生が聞くと、「少数の割り算だからね」と笑顔で答える。その子は、「少数の割り算」を習っているという頭があって、与えられる数字が2つある。それをピックアップしてポンポン割り算の筆算をしているのです。

10問近くある問題の最後の問題は、今までの2つしか数値が与えられていない基本問題よりは少し難しく、3つの数値が与えられている問題。

案の定、迷っています。しばらく迷った末に、全然違う数値の組み合わせで割り算を敢行。運よく?といっていいのか、その割り算は小数点第2で見事割り切れた!!

そのとき子供は「やったね!」という感じで笑っていました。

もちろん最後の問題は誤答ですから×になります。ただこの子は、1問間違って90点!惜しい!!と返却されたとき思うでしょう。

こういうことって、よく子供がしていると思うのです。

小数の掛け算習っているから、文章題も掛け算でしょう?と当てずっぽうでやっても結構合ってしまう。

そこになぜ掛け算するのか、なぜ割り算するのかを考えることはしていない。この子は受験塾に通う立派な中学受験志望者です。

こうなってくると、掛け算だよとか割り算だよというヒントがないと、もういけません。中学受験の問題は、そこを考える問題が出てきます。

よく応用力がないという声を聞きますが、例えばこういう学校の勉強から見落としている場合がほとんどです。

応用力の基礎は、なんでもない基礎の問題から。

我が子のそんな様子を少し気をつけてみてやってほしいと思います。


2006年9月1日 毎日新聞 【長尾真輔】


<計算力調査>小学生は応用力に課題

「6リットルは□リットルの1.2倍。□を求める数式は?」との問いに、

「6÷1.2」を選んだのは小学5年生で半数だけ――。


財団法人「総合初等教育研究所」(岐阜県羽島市)が小中学生らを対象に行った「計算の力の習得に関する調査報告書」でこんな結果が出た。

同研究所は「基本的な計算力に低下はみられないが、応用力に課題がみられる」と分析している。
 
調査は85、98年に続き3回目で、現行の学習指導要領になってからは初めて。昨年3月に小学生約8900人、中学生約2500人を対象に実施。応用的な問題を初めて取り入れた。

基本的な計算について過去の調査と同じ問題の平均正答率を比較すると、小学1〜4年生は前回に比べ1〜3ポイント上昇し、5、6年生はほぼ同じ結果だった。


ただ、2ケタの整数の掛け算「16×69」(小学4年)は9.5ポイント低下し75.1%、小数の掛け算「0・7×0.4」(同5年)は21.4ポイントも下がって55.5%。

ケタ数が増えたり、小数を含む計算で誤りが増える傾向がみられた。

「6リットルは、□リットルの1.2倍」の□を求める数式で「6÷1.2」を正しく選んだのは5年生で50.3%、6年生でも62.2%。

「40.8×1.9」の答えに最も近い数を「80、800、8000、80000」から選ぶ問題で「80」としたのは5年生の59.1%、6年生の71.3%にとどまった。

結果を分析した清水静海・筑波大大学院助教授(算数・数学教育学)は「計算技能が身についているわりに、計算の意味を理解したり、活用する能力が劣る。

読解力を磨き、見積もりや確認の習慣を育てることを学校現場でもっと意識してほしい」と話している。
posted by 受験オタク at 15:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 中学受験事情
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