2007年03月02日

エスカレートする塾費用のリスク

2007年3月1日 nikkeibp.net
そろそろ中学、高校、大学と受験シーズンも終盤を迎える。4月からの進学先も決まり、ホッと胸をなでおろしている家庭もあれば、第一志望にかなわず、新たな気持ちで春を迎える家庭もあるのではないだろうか。今回は、中学受験までの塾費用について考えてみたい。

中学受験者数がここ数年、増加の一途をたどっているらしい。大手進学塾四谷大塚によると、今年の受験生は約5万1000人と、過去最高に上るという予測だ。この背景には、ゆとり教育への危惧が根強いようである。

我が家も実は、この潮流の中に去年から入っている。わたし自身は、ゆとり教育はよい面もあると思うし、特に危機感を感じているわけではなかった。我が子の通う小学校の授業参観(学校公開といっている)で、算数の時間にいろんな子の考え方を先生が板書し、いろいろな解き方ができることを説明しているのを見ると、「これがゆとり教育というものなのか」と感心したものだった。生活科や総合学習といった時間も、生活に密着した知識を得ることができて、まさに「生きる力」になるのではないかと期待させられるものがあった。

受験戦争真っただ中で、子どもに考えさせて答えを導くという方式の授業を受けてこなかった(少なくとも記憶にはなかった)わたしにとっては、まさに新鮮な印象だった。

では、なぜ我が子を受験させようと思ったかというと、人間関係の面で心配が大きかったからだ。特に1年生から3年生の時期は、「あーあ、明日から学校か‥‥」とため息混じりのつぶやきを毎週のように言っていたし、お風呂の中で泣くこともあり、なんとか励ましては、朝、祈るような気持ちで見送っていた。実際には、おなかが痛いなどの訴えもなかったので、心配しすぎなのだとも思うが、そうした経緯があったので受験という選択肢を入れることにしたのだ。

詳細は、SAFETY JAPANの記事本文をご覧ください。
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2006年10月17日

【中学受験ニュース】教育とお金

朝日新聞で「【中高一貫校のいま@首都圏】教育とお金」という特集が組まれました。

年収がそれぞれ違う家庭が登場し、子供にかかる教育費について、それぞれのリアルな事情が描かれていました。

「保険を解約した」
「パートに出始めた」
「貯蓄を取り崩した」
「小遣いを削った」
「車を売った」etc......


中学校に入学するまでの費用、そして、入学後の費用。どちらかというと、入学までの費用はみんな計算しても、入ってからの費用は大まかな数字で知っているだけ。

いくらかかろうが問題はないという家庭の比率は多くはないので、そのぶん、入学してからから思った以上に費用がかかったという声はよく聞かれます。

単純に「入学金」「授業料」など学校のパンフレットに記されている年間費用を足して12ヶ月で割って、月平均の費用を出すだけでは、たいてい「思った以上に費用がかかる」と思ってしまいます。

記事にも描かれていましたが、


入学時、学校のパンフレットにあったのは中学の入学金と授業料だけ。高校進級時も入学金が必要な学校があるとは中3まで知らなかった。施設の新築費、教材費、夏期補習など合宿費、PTA会費……予期せぬ出費が続いた。

一方の学校では、教師が生徒に、教室で「寄付のお願い」の手紙を手渡す。表向きは「有志」だが、催促を無視し続ける家庭の生徒には手紙が渡され続ける。

一方で、医師など高収入の家は、何口も寄付しているという話も聞こえてきた。

「全く払わない家もあるけれど……。うちは一度、20万円払ったきり。親が負い目に感じるのを学校は分かってやっているのか」と憤りすら感じる。

だが、子の言葉に救われた。「寄付はもういい。迷惑かけてごめん。でも、自分は意思が弱いから、勉強させられる私立で正解だった」


「憤りを感じる」いっけん共感できる感覚ですが、それでも入学する前に「知らなかった」あなたが悪いと言われても仕方のない話でもあります。

学校の不手際ならいざ知らず、子供が6年間お世話になろうとする学校に情報収集不足から「憤り」を覚えていては、不幸以外の何者でもありません。

子供はこういう問題には非常に敏感です。家庭で夫婦が学費のことでもめていれば、必要以上に気を遣う。ましてや「こんなにお金を払っているのに、この成績で・・・」などと言い始めたら・・・・・


想像するだけでも怖い話です。

予想外のことは起こりえますが、子供が塾で勉強に頑張っているときに、親は入学後について情報収集を行い、シミュレーションをしておくのが親の「勉強」になる。

6年間の中高時代のあとには、大学も残っているのですから。

関連記事

◆朝日新聞【中高一貫校のいま@首都圏】教育とお金(1)(2)(3)(4)


2006年02月14日 朝日新聞



教育とお金(1)

結婚当初は子どもは3人は欲しいと思っていた。でも、こんなにお金がかかるとは……。

東京都内に住む母親(35)は、小4の長男の塾の費用に頭を痛めている。地元の公立小入学と同時に始まった学校の完全週休2日制。子どもは「学校の授業がつまらない」と言うようになった。自分も「行事は学校、勉強は塾」と割り切っている。

だが、3年生から通い始めた最初の塾で先々いくらかかるか計算したところ、5年生からは年間80万円、6年生になると100万円近くかかることが分かった。会社員の夫(40)の年収は約480万円。慌てて他の塾の料金を調べた。

広告を見たり口コミで情報を集めたりしたほか、実際に塾にも足を運んで窓口で費用を尋ねた。ようやく見つけた今の塾は年間60万円ほど。この先もわずかに増える程度なので、ほっとしている。

だが「もう1人欲しいけれど、長男を私立中に行かせることができなくなるので産めない」と考えている。

文部科学省の04年度子どもの学習費調査によると、授業料、修学旅行費、給食費など中学校でかかる年間費用は、公立が約47万円に対し私立は約127万円。2・7倍だ。

「家計の見直し相談センター」(東京都品川区)のファイナンシャルプランナー藤川太さんは、「首都圏在住で年収が500万〜600万円の場合、子ども1人を私立中に行かせるには相当な覚悟が必要」と指摘する。

父親の小遣いを削る、車を売る、住宅ローンを見直すなどのアドバイスをするが、家計を補うため妻がパートに出るケースも少なくないという。

「1人目の教育にお金をかけたいから2人目の出産を迷っている」といった相談も、ここ数年増えている。様々なシミュレーションを提案しながら、藤川さんはこう答えることにしている。「やりくりすればなんとかなる。欲しいんだったら産みましょう」


2006年02月15日 朝日新聞



教育とお金(2)

受験料や入学金に一体、どれくらい準備したらいいのか。千葉県に住む父親(49)は昨年、長男が私立中を受けた際、試験日や発表日、入学金納入期限日を細かく色分けした表を作り、トイレやリビングに張って各日にちを頭にたたきこみ、受験シーズンを乗り切った。

通っていた公立小で、クラスをまとめきれないベテラン教師の姿に不安を覚え、4年生の夏から塾に通わせ始めた。6年生になると月4〜5万の授業料に、夏期・冬期講習がそれぞれ7〜8万円かかった。

受験校を決めた際、合否のパターンで入学金がどれだけ必要かシミュレーションした。最高で84万8千円、最低でも43万1千円かかることが分かった。大学入学に備えて入っていた郵便局の学資保険を解約するのでは足りずに、自分の生命保険もいったん解約して資金に充てた。背に腹は代えられなかった。

千葉、茨城、東京にある5校に出願。受験料だけで1校当たり2万〜3万円、計約12万円が消えた。1月、茨城と千葉の学校に合格。それぞれ入学金の一部、5万円ずつを払い込んだ。

2月初め、「本命」の都内男子校の発表に出かけた。この日は千葉の学校の全額納入期限日。結果は不合格だったが、落ち込んでいる暇はない。入学金の残金26万円を携えた妻が千葉に急ぎ、手続きを終えた。結局、「捨て金」も含め48万1千円かかった。

年収は約750万円。

下に次男、三男がいる。長男は部活の合宿や交通費で思いの外お金がかかるし、次男はすでに塾通いを始めている。大きな蓄えがあるわけではなく、いっぱいいっぱいだ。「それでも、子どもが頑張っている姿を見ると、チャンスは与えてやりたい」

だが、親の力でできるのは高校卒業まで。子どもたちには「大学は奨学金を使って自分たちの力で行きなさい」と告げてある。


2006年02月16日 朝日新聞 



教育とお金(3)

長女の私立中受験を決意した時、都内に住む父親(43)の年収は約500万円。勤務先の業績が振るわず、賞与が出ない一番苦しい時期だった。

しかし、公立小の学校公開日で目の当たりにした授業の風景に、愕然(がく・ぜん)とした。立ち上がって勝手に歩き出す子。机に突っ伏したままの子。考えが変わった。

受験を決めてから、家族4人で月2回取っていた外食をやめた。毎月の家計を「入金口座」「生活費口座」などに分け、収入と支出を明確にして家計を徹底的に管理した。月払いの保険料をすべて年払いに切り替えたところ、年額で20万円強も節約できた。

自分の小遣いも減り、月6万円が最後は4万5千円までカットされた。ランチは500円以内に収め、飲み会の誘いも3回に1回は断った。

私立は、受験だけでなく入った後もお金がかかる。学校調べには力を入れ、5年生の頃から説明会は40校程度回った。中学から高校に上がる時に制服を作り替える必要はないか、海外研修はあるのか、あるとすれば費用や参加率はどの程度かも尋ねた。

長女は高2、私立中を選んだ次女も2年生になる。会社の同僚に私学の費用を問われたことがきっかけで、一昨年、自分の体験を盛り込み、私立中の情報が検索できるホームページ(http://www.5gcj.com/)を立ち上げた。

学校説明会で手に入れたパンフレットや電話、メールを駆使し、首都圏約300校の入学金や初年度納付金などの情報を集めた。条件を指定すると、目当ての学校が検索できる。学校によっては初年度納付金が約100万円も違うケースがあった。

今は会社の業績も回復し、年収は約750万円、妻(43)もネットを使った収入がある。

だが、子ども2人を私立に通わせて、さすがに蓄えが底をついた。少しでも貯蓄ができる生活を始めないと、と妻と話している。


2006年02月17日 朝日新聞 



教育とお金(4)

首都圏に住む主婦(45)は8年前、双子の子どもを中高一貫校に通わせる決意をした。

きっかけは、授業参観日の担任教師の一言。

「小学校4年の漢字は、5年生で書ければいいんです」

「ゆとり教育」への不信が募った。友達の「あっちはリレーの選手だけど、お前は違う」という何げない言葉に、片方が落ち込む姿も見た。別々の学校に通わせたかった。

一人は東京都内、もう一人は埼玉県内の私立に合格。高校3年のいま、それぞれ国立大と私立大の入試を目前に控える。

週5日のパート収入は年100万円余。夫の収入を足すとほぼ1千万円となる。教育費は、約250万円で、毎月20万円かかる計算だ。ボーナスは多い時で数十万円貯金した。

「教育費で50万、80万かかる月もある。常に蓄えに回すことを考えた。毎月の生活費を一定にするのも鉄則でした」

入学時、学校のパンフレットにあったのは中学の入学金と授業料だけ。高校進級時も入学金が必要な学校があるとは中3まで知らなかった。施設の新築費、教材費、夏期補習など合宿費、PTA会費……予期せぬ出費が続いた。

一方の学校では、教師が生徒に、教室で「寄付のお願い」の手紙を手渡す。表向きは「有志」だが、催促を無視し続ける家庭の生徒には手紙が渡され続ける。

一方で、医師など高収入の家は、何口も寄付しているという話も聞こえてきた。

「全く払わない家もあるけれど……。うちは一度、20万円払ったきり。親が負い目に感じるのを学校は分かってやっているのか」と憤りすら感じる。

だが、子の言葉に救われた。「寄付はもういい。迷惑かけてごめん。でも、自分は意思が弱いから、勉強させられる私立で正解だった」

公教育だけで大学進学と就職が保証される社会なら、こんなお金の苦労はないのか。大学の学費で悩みながら、そう思うことが多くなった。


posted by 受験オタク at 11:34| Comment(0) | TrackBack(1) | お金